【非認知能力の育て方】どうすれば非認知能力を育てられるのか?

非認知能力

最近、非認知能力が、教育トレンドになっているのはご存知でしょうか。

ヘックマン・ショックと呼ばれる、ノーベル経済学賞受賞のジェームズ・ヘックマン教授による研究が、教育界に大きな影響を与えました。

研究によると、幼児期における非認知能力の教育が、成人してからの収入や犯罪率の低下に大きく影響することが明らかになりました。

そんなに素晴らしい能力とわかっているならば、

「じゃあ、子どもが小さな頃から非認知能力を教育したほうが良いに決まっているじゃん?!」

と思いますよね??

また、同時に、

「でも、どうやって非認知能力を育てたら良いのだろうか??」

とも思いますよね。

今回は、最近の教育トレンドである非認知能力の育て方について紹介します。

【非認知能力の育て方:ポイント①】 何を教えるか?という発想を捨てる

まず、何よりも重要なのが、

大人が何を教えるかではなく、子どもがどのように学ぶか?

です。これが、本当に重要です。

  • プログラミングが流行っているから、プログラミングを学ばせよう
  • これからの時代、英語ができないと話にならない。小さなうちから英語を学ばせよう
  • 強くたくましい子どもに育ってほしい。だから空手を学ばせよう

これらは、すべて、大人が子どもに教えたいことです。

教育のありがちな間違いは、「自分が子どものときに受けた教育の再現をする」ことです。

これは、特に、学歴が高かったり、優秀な大人・ビジネスマンが陥りがちな考え方です。

そうではなく、あくまで子どもを主体に添えます。子どもが興味・関心あることを学ばせることが何よりも重要です。子どもが選択をするということです。

親や保育者が自分の価値観に基づいて一方的に決めてはいけません。

【非認知能力の育て方:ポイント②】 集団で学ぶ

子どもが一人で黙々と集中して遊んでいるのも非常に良いことです。集中力を養うことも非常に重要です。

一方で、

非認知能力を育てる上では、集団で遊ぶということが重要です

ペリー就学前プロジェクトの後、継続して研究・調査しているグループでは、6~8人での遊び最大20人程度の遊びの2つの活動を推奨しています。

子どもたち同士、あるいは、子どもたちが大人と一緒に、いろいろな道具を試しながら活動する。子どもたち同士、どんな遊びをするのか計画を立てたり、どんな道具を使って遊ぶのか話し合ったり、そうしたことを通して遊ぶことで大きな学びに繋がります。

これは一人で遊んでいると身につかない能力です。

【非認知能力の育て方:ポイント③】 保育者は環境を整える

子どもが選んで、子どもたちが集団で学ぶとなると、親などの保育者はいったい何をすれば良いのか?という疑問がわきます。

ずばり、

保育者の役割は、環境を整えること

です。

砂遊びをしたい、という子どもたちがいれば砂遊びする砂場に連れて行き、砂遊びの道具を用意します。

子どもたちが絵を書いたり、工作をしたい、といえば、紙と鉛筆、クレヨンなどを用意します。足りなくなったら嫌な顔せず補充します。

このように、子どもが学びたい意欲をサポートしてあげること、環境と道具を整えてあげること

これが保育者である大人の役割だと感じます。

口で言うのはかんたんですが、いざ実践するとなるとなかなか難しいです。大人も思い通りに行かない子どもたちにどうしてもイライラしてしまいますからね。

そのイライラをグッとこらえて、サポートしてあげることが本物の保育者であると、自分にも言い聞かせています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

いろいろと紹介しましたが、実はまだまだ奥が深いのが非認知能力の育て方です。

実は、非認知能力の育て方は、現在進行形で研究が進んでおり、明確に効果のある育て方はまだ明らかになっていません。色々な情報を選択しながら、皆さん自身の子育てを通じて、皆さんの子供に最適な非認知能力の育て方を模索していくしか方法はありません。

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