保育園で子供たちの様子を観察していると、子供同士でとても上手に遊んでいる時があります。
おもちゃで一緒に遊んだり、お絵描きをしたり、パズルをしたり、積み木をしたり。
こういう時、保育者は「上手に遊んでるね」とか「みんな仲良しだねー」など、ついつい子どもたちに声を出して褒めてあげたり、大人も子どもの輪に入っていきたくなります。
しかし、このように子供達がうまく遊んでいるときは、子供たちにとってゴールデンタイム、とても学びの多い時間なのです。
子供同士で遊ぶことは、非常に学びのある時間です。
うまくいかなかった時に教え合ったり、助け合ったり、あるいは子ども同士で衝突した時に喧嘩の仲裁をしたり、子供達の中でルールや役割を認識しながら、人との関係性を学んでいく絶好の機会です。
ですので、保育者の立場としては、声がけをして子供たちに加入するのではなく、子どもたちの関わり合いをしっかり見守ってあげることが大事だと思います。その子供同士の関わり合いに、大人が軽はずみで、子どもたちのうまくいっている関わり合いに参加するのは良くないと感じます。
そこはしっかり見守ることが重要な子育てだと信念をもって見守りましょう。
自分の子供達の兄弟を見ていても、二人で戦いごっこなどのごっこ遊びをしている時は、とてもいい時間です。シンプルに兄弟の仲を深める時間にもなりますし、複数人でごっこ遊びをすると、役割やルールなどを学ぶ機会にもなります。
戦いごっこなどは、どこまですれば相手を傷つけるのか、どこまですれば相手が怒るのか、そういった力加減などを学ぶこともできます。
相手が嫌がったり嫌な思いをしたら素直にごめんねと謝る姿勢も学ぶことができます。
何か子供同士の関わり合いに時に喧嘩や問題家がそういったものが起こりそうな時、あるいは実際に起こってしまった時に、親などの保育者が初めて介入するぐらいがちょうどいいと思います。
基本的に、性善説に則って、子どもたちを温かく辛抱強く見守ること、これが保育の基本だと感じています。
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