Whyから始めたら破滅する。これからはWhatから始めるべし。
これが、私の言いたいことだ。
多くの人は、自己啓発本やビジネススキル研修なので、「なぜ?」という質問が有効だ!! と学んだことがあると思います。世界的な大企業であるトヨタ自動車でも「なぜなぜ分析」を行っていたり、ちょっと前には 『WHYより始めよ』というビジネス書が大流行しました。ビジネスの世界や問題解決の分野においては、「なぜ?」という質問や「WHY?」と考えることは有効のようです。
しかし、目先を変えて、自己認識という分野において、「なぜ?」と質問することは非常に危険です。むしろ自分を壊滅的なまでに破壊する可能性を秘めている危険な質問です。
幸福感を持つ人や、様々な分野で成功を遂げた人は、総じて自己認識力が高いという特徴があります。「自己認識力が高い」ということは、自分のことをよくわかっている、自分のことをよく知っているということになります。
そこで気になるのが、その自分をよく知るために、どのような質問を自分に投げかけているのかというこです。
結論としては、「なぜ」ではなく「なに」を問いかけています。
Whyではなく、Whatを問いかけているわけです。Whatを問いかけることによって、未来志向になります。なぜと問うと、過去を振り返り、時にはマイナス面ばかりに目を向けて、永遠に答えの出ない質問になぜと問いかけ続けてしまう場合が非常に多いです。
ドーパミン的な幸せのところで紹介したように、自己成長を遂げるには、自分の好きなことをやる、楽しいことをやる、というドーパミン的な幸福感が不可欠です。
しかしながら、好きや楽しいという感情に、明確な理由なんて説明できません。多くの人は、「なんとなく好き」「好きだから好き」「楽しいから好き」という感じです。言葉で明確に理由を説明できる人なんて、ごく僅かです。むしろ、好きな理由を理路整然と説明されると、逆に嘘っぽく感じてしまいます。
このように、「好き・楽しい」という感覚は、論理的、左脳的に考えた結果ではなく、直感・感情で判断していることが多く、右脳的な思考回路です。
従って、自己認識を行うときにも、なぜと理由を問うのではなく、「どのような姿になりたいか?」、「自分に足りないものは何か?」など、「なに」を明確にすると、答えは直感的に出てきやすいですし、未来に向けた具体的な一歩を明確にすることができます。
これからの時代幸せな人生を歩むためには、Whyではなく What から始めることが大事だと考えます。
まさに、「Whatより始めよ」です。これは、本当に大事です。
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