アクティブラーニングという言葉をご存知でしょうか?
文部科学省の教育方針の中にも出てくる言葉で、最近の教育トレンドの1つと言っても良いでしょう。
文部科学省のHPの中には、以下のような表現があります。
アクティブ・ラーニングとは、学生にある物事を行わせ、行っている物事について考えさせること
邦訳は、松下佳代(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)編著『ディープ・アクティブラーニング 大学授業を深化させるために』序章より
<アクティブ・ラーニングの一般的特徴として挙げられる点>
松下佳代(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)編著『ディープ・アクティブラーニング 大学授業を深化させるために』序章より
(a) 学生は、授業を聴く以上の関わりをしていること
(b) 情報の伝達より学生のスキルの育成に重きが置かれていること
(c) 学生は高次の思考(分析、総合、評価)に関わっていること
(d) 学生は活動(例:読む、議論する、書く)に関与していること
(e) 学生が自分自身の態度や価値観を探究することに重きが置かれていること
(f) 認知プロセスの外化※を伴うこと
我が家の子育てでも、未就学児ですが、アクティブラーニングを意識して実践しています。
2人の子供がいますが、2人で取り組み方が違うのが面白いです。
上の子供はどんどんアクティブラーニングを実践できているような気がします。本人がやりたいということをなるべくさせてあげたいと思い様々な環境を整えるように努めてきました。
体操教室に通っているのですが、家でも練習に取り組むようにアクティブラーニングのアプローチを試みています。上の子は、半年ぐらいの間でも、ものすごくできることが増え、成長していく姿を見せています。
一方、下の子供は年齢が幼いということもありますが、できることをまだ少ないです。最も違うのはその練習に取り組む姿勢です。
下の子供は、体操自体があまり興味ないのか、なかなか家で練習しようとしません。4歳ぐらいの子供なので、でんぐり返しやジャンプ、スキップなど、家でも簡単にできそうな運動です。
上の子供は、家で練習して上手くなっていく過程が楽しいようです。下の子供は、なかなか家で練習することはなく、積極的に練習しようとはしないのです。
同じ子供同士、同じ兄弟でも、このように取り組み方が違うのか、と非常に興味深いです。
親としては、なるべく強く、たくましく、健康に育って欲しいなあ、という気持ちがあるので、家でも体操の練習をして欲しいと感じていますが、そこは子供の性格特性や考え方を尊重して、子供のペースに従うようにしています。
以前、フィンランドの学校の先生の話を紹介しましたが、本来、運動はとても体に良いことです。子供の時にのみならず大人になってからも、自分の健康のために生涯運動することが大事です。しかし、下手に競争意識をもたせたり、結果として苦手意識をもたせてしまっては、将来大人になってから運動に取り組む子どもが少なくなってしまう可能性が高くなってしまいます。
ですので、親が無理して練習を強要して、体操や運動が嫌いになってしまっては困ります。そうならないように、あくまで子供の価値観や考え方、子供のペースを第一に考えて接しています。
アクティブラーニングの話に戻ると、重要なポイントは「最大限の環境を用意する」ということだと思います。子供にたくさんの選択肢を提示するということですね。
心理的・時間的・空間的な余裕を持たせる。これも大事だと考えます。余裕がないと「遊び」が生まれません。大人でも、毎日毎日、仕事で忙しかったり、ストレスが溜まっていて、ギスギスした人間関係で、窮屈な部屋に閉じこもっていると、どうしても「遊びゴコロ」というものが生まれにくくなると思います。
子供も同じように、様々な余裕がある中でないと、心地よい遊び・学びは生まれにくいものです。せっかく、親がアクティブラーニングを目指して、環境を整えるのであれば、時間的・空間的・心理的な余裕を作ることが大事だと思います。
下の子供を体操という観点ではアクティブラーニングは積極的ではありませんでしたがラキューでオリジナルの乗り物や建物を作り出す時には誰かに言われることなく自分一人でどんどんと作っていきます
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