【モチベーションの上げ方&維持の方法】どうやったらやる気が出るんですか?【脳科学】

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いろんなことに挑戦する上で、モチベーションは大事ですよね。

ただ、そのモチベーションって、どのように高めたり維持できるのでしょうか?

脳神経科学の観点から紹介します。

私自身も、いろいろなところで「モチベーションを上げたい!」と思ってきました。

仕事や子育て、さらにはランニングなどプライベートを含めてです。自分なりにいろいろな方法を試してきましたが、1冊の本に出会い、とても有効だったので、その内容を紹介したいと思います。

青砥瑞人さんの「BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは」という本です。

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モチベーションに関する知識編と行動編の2つに分けて紹介したいと思います。

【モチベーションの上げ方:知識①】脳の構造を理解する

モチベーションを脳科学的に捉えると、3つの整理されると言います。

  1. モチベータ = 行動を誘引する始点となる間接的な原因
  2. モチベーション・メディエータ = 行動を誘引する直接的な体内(脳内)の状態
  3. モチベーション = 行動を誘引する直接的な体内(脳内)の状態を認識した状態

一言でモチベーションと言っても、脳科学的には、いくつかの状態があるということですね。

そして、モチベーションを高める上では、この脳の状態や機能を「認知する」ということが極めて重要です。「モチベーションを高めるには、気合を入れろ!」などのような、精神論ではダメだということです。しっかり、脳の仕組みや機能を理解するこが大事。

さらに、 青砥瑞人さんは、「神経科学的欲求五段階説」を提唱しています。

体調、コンディションが重要なのは図表1からもわかる。下位にある欲求が中間的な脳部位のモチベーションに大きな影響を与える健康、睡眠、生活リズムだ。この生活リズムは重要で、脳の中にはそのリズムをモニタリングする脳部位があることを考えると、この欲求を整えるのがモチベーションを把握するうえで重要な観点になる。

つまりモチベーションを捉えるうえではモチベーションのみについて考えるのではなく、生活リズムや心理的コンディションなどのシステムと合わせて検討していくことも必要なのである。

自分のモチベーションが高まらないと感じた際は、神経科学的欲求五段階説の下部から、自己のコンディションを確かめてみるといいかもしれない。どこかに不調があれば、それがモチベーションに影響している可能性もある。

意図したモチベーションを持つには自制心が必要

モチベーションには、トップダウン型とボトムアップ型の2種類がある。

五段階説の下部の機能ほどボトムアップ的(無意識に近い状態)で誘発され、上部の機能ほどトップダウン的(意識的)に誘引される。たとえば「お腹が空いた」「眠い」などはボトムアップ型のモチベーションであり、無意識に誘引される。一方「あれを考えてみよう」「この勉強をしよう」などはトップダウン型のモチベーションで、意識的な誘引が必要となることが多い。さて、どちらのモチベーションのほうがあなたに強く作用するだろうか。一般的には、ボトムアップ型のモチベーションのほうが強いとされる。

高次の情報処理や学習よりも、生存に必要なモチベーションが優先されやすいのは理解しやすい。

しかし、あくまで優先「されやすい」というだけで、必ずしもトップダウン型が優先されることはないと言っているのではない。

このボトムアップ型のモチベーションを制御しつつ、トップダウン型のモチベーションに基づく情報処理を実行に導くのが「自制心」である。先ほども述べたように、ボトムアップのモチベーションのほうが強く影響しやすいからこそ、自制心を持つことが意図したモチベーションを持つうえで重要なのである。

引用元:PRESIDENT Onlineより

詳しくは、ぜひ、著書を買って読んでほしいが、私なりのポイントは、

モチベーションを高めるためには、まずは基本となる欲求である健康、睡眠、生活リズムが重要である

という点だ。この点は、見落としている人が多いと思う。

【モチベーションの上げ方:知識②】ドーパミンとノルアドレナリンの違い

モチベーションに関連する神経伝達物質として重要なものは2つ。

  • ドーパミン = ワクワクと意図したものを求める脳の状態する
  • ノルアドレナリン = 戦闘態勢的な脳の状態にする

皆さん、一度は聞いた事があると思います。どちらも行動を誘導する働きがあり、行動に大きな影響を与え、パフォーマンスを大きく左右する。

青砥さんによると、以下のような違いあるといいます。

ドーパミンは、基本的に「SEEK(探し求める)」 するための情動と説明されることが多い。つまり、シグナルや情報に向かわせるときに放出される。一方のノルアドレナリンは 「Fight or Flight(闘争または逃走)」に役割を果 たす交感神経と連動して放出されることが多い。どちらも行動を誘引する役割を果たしている。

モチベーションを高める上では、この神経伝達物質の両方が必要になります。

【モチベーションの上げ方:知識③】心理的安全状態

いくら「良い行動」を頭の中に思い描いても、それを実際の行動に結びつけないと意味がありません。

そんためには、「心理的安全状態」である必要があります。どのような状態でしょうか?

心理的安全状態 とは?
  • まったく自分の脳に記憶がない状態
    • 新しい情報や異なる情報が脳に入ると、脳は拒否反応しやすい。
  • 目的やゴールを明確に設定し、曖昧無知ではない状態

かんたんな言葉で言うと、ストレスのある状態では、新しい学習や挑戦に向かおうとする気持ちが生まれにくく、さらに実際に行動に移す可能性も低くなる、ということだろうか。

日頃から、心理的安全状態というキーワードを意識したい。

【モチベーションの上げ方:知識④】認知的柔軟性

好きなものなら、誰でもモチベーションは湧く。ただ、それを継続していくためには、なかなかの能力が必要だ。

特に、うまく行かなったとき、失敗したときの対処方法で、大きくモチベーションを下げてしまうことも多い。

さきほど説明した「ノルアドレナリン」は、放出されると「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンも導きやすいことがわかっている。「もうやめたい……」という気持ちだ。誰もが経験あることだ。

矛盾しているようだが、モチベーションを高めるために、アドレナリンとともにノルアドレナリンも高めていくと、「もうやめたい」という気持ちも生まれやすくなり、さらに失敗を導きやすくなる。

このとき、失敗から大きく成長してけるかどうか、モチベーションを継続して維持できるかどうかは、

失敗を失敗として認めること、さらにはネガティブな気持ちをポジティブな感情に書き換えてくれる認知的柔軟性の高さがとても重要になる。

【モチベーションの上げ方:行動①】 規則正しい生活を送る

すでにお分かりかもしれないが、地味に重要なのか、欲求の土台が満たされていないとモチベーションは上がらないということだ。

睡眠、食事など、規則正しい生活が、モチベーション向上にとって重要。

これがないと、始まらない。

【モチベーションの上げ方:行動②】メタ認知能力を鍛える

知識編を読んでわかってもらったと思うが、

モチベーションを意識的に高めていくためには、自分の状態、脳の状態を自分で把握する能力が必要

ということだ。

このメタ認知については、以前、「自己認識力を高めるのに役立つおすすめの本」という記事を書いたので、そちらもぜひ読んでいただけたらと思う。

こちらもお読みください! → 自己認識力を高めるのに役立つおすすめの本

【モチベーションの上げ方:行動③】モチベーション・トリガーを作る

モチベーションを高める(=ドーパミンやノルアドレナリンを出す)ためのキッカケ・動作を作ることも良いです。

イチロー選手の打席でのルーティンや、ラグビーの五郎丸選手のキック前のルーティンなども、気持ちを落ち着かせたり、モチベーションを高めるきっかけになっているといいます。

ここで重要なことは、その動作と感情が同時に発動するかどうか、という点だ。行動と感情の同時記憶性。

これは、1回や2回では習得できない。何回も何回も繰り返して、そのモチベーション・トリガーを作り上げていく必要がある。

【モチベーションの上げ方:行動④】期待値をコントロールする

まとめ

いかがだったでしょうか。

皆さんが、興味があるモチベーション。今までは精神論で片付けがちだったものを、すこしでも根拠をもって理解すると、納得感が違ってくると思います。

ぜひ、青砥さんの著書を手にとって、モチベーション向上の理解と実践を深めてほしいです。

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