【アタッチメントの重要性】子育てする上で重要な愛着形成とは?

幼児教育

「ねえねえ、ママ!これ見てー!」

「ねえ、パパ!一緒にトランプしよう!」

「ママーー!! これ、できないーー(怒)!!」

皆さんも、子どもからこのように言われたことが、たくさんあると思います。

この時、皆さんは、どのように子どもと接していますか?

「ちょっと待って! 今、忙しいから後にして!」

「うーん、ちょっと待って。 これが終わってからね」

「もーー。今、料理中なんだから、機嫌悪くしないでよーー!!」

以前の私は、このように子どもと接していました。

その時の自分の都合を優先して、感情的になり、子どもの声に十分に応えてあげられませんでした。

【アタッチメントの重要性】アタッチメントという言葉との出会い

しかし、ある1冊の方を読んでから、考え方が大きく変わりました。

以前も紹介した佐々木正美先生の「子どもへのまなざし」という本です。

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この本は、本当に素晴らしくて、私も何回も読み返しています。読み返すたびに、新たな気付きと、自分への戒めがあります。

その中で、私が学んだ最も重要な点は、アタッチメントの重要性です。

【アタッチメントの重要性】アタッチメントとは何か?

アタッチメントという言葉は、聞き慣れないかもしれませんが、日本語で言うと愛着形成と表現されます。

もう少し具体的に言うと、

子供が危機的状況や不安を感じる状況に置かれた時、特定の対象との近接を求めるという形で自分の生存と安心を確保しようとする性向

です。

1969年、イギリスの児童精神科医であるボウルビィ氏が提唱しました。

ほとんどの乳幼児は、つらかったり、困ったりした時に泣き叫びます。そして、親が自分のことを見てくれているかどうか、自分を心配してくれているかどうか、ということを確かめたがります。

これらの子どもの声に、「どのようなリアクションしてあげるのか」で子どもたちのその後の人格形成に大きく影響を及ぼします。これがボウルビィ氏をはじめとした、その後の研究で明らかになってきています。

私も佐々木正美先生の「子どもへのまなざし」という本に出会ってから、アタッチメントの重要性を実感し、自らの子育てで実践してきました。

そうすると、本当に子どもたちとの絆が深まり、子どもたちちの相性が深まり、良い親子関係が築けるようになりました。そして、何より子ども自身が、しっかりと自立した人間に成長していってる様子が見て取れます。

アタッチメントという考え方、そして、「子どもへのまなざし」という本に出会えて本当によかったと思っています。

【アタッチメントの重要性】子育ては「数秒の行動」を積み重ね

冷静に振り返ると、子どもたちの声に応えるのに必要な時間は、ほんの数分です。ものによっては、数秒で終わるものもあります。

例えば、

「ねえねえ、パズルが完成したー! 見て見て!!」

と言われたら、ちゃんとバズルを見てあげて

「あー、すごいねーー!! よくできたね!」

という言葉を投げかけてあげるだけで良いのです。

時間にしたら、ほんの数秒です。この数秒の行動をしてあげられるかどうか。

この数秒の行動を積み重ねていけるかどうか。これが、まさに親を中心とした保育者の資質を分けるところだと思います。

【アタッチメントの重要性】たかが数秒、されど数秒。実行するのは難しい

話は大きく変わりますが、私は学生時代に長くチームスポーツをやってきました。学生レベルではありますが、そこそこのレベルで一生懸命スポーツに取り組んできました。

サッカーやバスケットボールなど、ほぼすべてのチームスポーツに共通していると思いますが、声出し首振り、こういった技術が求められます。

これらは、しっかり今の状況を声に出してチームメイトに伝えるたり、首をよくって状況を正しく素早く把握したりするための動作です。

この声出しと首振り、2つの行動は、多くの人が誰でもできる行動です。しかし、いざ試合になると、不思議とうまくできません。他のことに気が散ったり、集中力が途切れていたり、なかなか大事な試合で実践することは難しいのです。まさに、誰でもできるようなことだけど実践するのは難しい、そういったスキルなのです。ちなみに、高いパフォーマンスをあげる選手は、総じて声出しや首振りが上手です。

子育てにおけるアタッチメントも、同じようなものだったと思います。

言葉にすると誰でもできそうな簡単なものです。実際、簡単です。

しかし、それを日々の子育ての中で実践できているかっていうことになると、ついつい忘れてしまったり、ついつい感情に流されたり、自分の都合を優先したり。なかなか実践できてない人も多いのだと思います。

たかがアタッチメント、されどアタッチメントほんの数秒の行動ですが、日々実践できるように心がけていきたいと自分に言い聞かせています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、アタッチメントに関してでした。私自身、非常に効果を感じている内容ですので、さらに詳しくボウルビィ氏の論文にも目を通して更に勉強したいと考えています。

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