「子供の仕事は、遊ぶことだ」とよく言われますが、子供にとって「遊び」とは、とても重要なことです。また、親にとっても子供と接する時間として、とても大切な時間です。
最近は、 SNS やテレビゲーム、YouTubeなどの様々なコンテンツが増えてきているので、子供にとっての「遊び」とは、ゲームや動画を見ることのように思いがちです。しかし、それらは「受動的な遊び」であって本来の遊びの価値を享受するものではありません。
ある研究結果では、遊びは能動的で複合的な遊びが良いとされています。
遊びは、子どもたちが創造性を発揮しながら、手先の器用さ、身体的・認知的・感情的な強さを育みます。遊びは、単に遊び呆けているわけではなく、健全な脳の発達に重要なものなのです。幼少期の子どもたちは、遊びを通して自分の周りの世界と関わり、交流します。
子供同士の自由な遊びは、子どもがグループで協力する方法、共有する方法、交渉する方法、対立を解決する方法、自己擁護スキルなどを学びます。
遊びの多くは、大人と一緒に行うものですが、遊びが大人にコントロールされると、子どもは大人のルールや関心事に従うことになり、遊びがもたらすメリット、特に創造性、リーダーシップ、グループスキルの発達が損なわれてしまいます。
しかし、親が子どもの遊びを観察することは、非常に有効なのです。
子どもの世界を垣間見る機会を得た親は、子どもとのコミュニケーションをより効果的に行うことができるようになり、また、優しく育てるための指導を行う機会を得ることができます。口数の少ない子どもは、遊びの中で自分の意見や経験、不満などを表現することができ、親は子どもの考えをより深く理解することができます。つまり、遊びは親が子どもと十分に関わることのできる素晴らしい機会なのです。遊びは日々の教育環境において、不可欠なものです。家で、テレビゲームばかりさせたり、勉強ばかりさせてはいけないのです。
このように、重要な遊びですが、多くの家庭では「遊ぶ」ということに対して、少しネガティブな印象を持っているかもしれません。遊ぶことよりも習い事をしたり、勉強したり。そういった家庭が多くなってきているのかもしれません。
しかし、子供が大きくなった時に、社会性や協調性、自律性、他者とのコミュニケーション能力などを培うためには、遊びというのは非常に有効な時間です。「子供の仕事は遊ぶこと」というのはあながち間違っておりません。積極的に遊ぶことが重要なのです。
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