脳神経科学、脳科学、感情などを勉強していると、ふと1つの疑問が浮かびました。
それは、「この世の中の生物で、脳がない生物はいるのだろうか?」ということです。
調べてみたら、意外とあっさりと答えが出てきました(笑)。脳がない生物はいました。
それは、ヒトデやウニクラゲなどの棘皮動物や刺胞動物と言われる生き物です。彼らには脳がありません。以前読んでいた本には、「脳は動くためにある」、「脳は体を動かすためにある」と書かれていました。
さらに、他の動物・他の哺乳類よりも脳が発達している人間の特徴は、「より複雑な動きができるから脳が発達している」という点が挙げられていました。脳の役割を「体を動かすこと」、「より複雑な動きを可能にすること」と考えると、先ほど言った「脳がない生き物」は確かに動けなかったり、動きがかなり単調な生き物ばかりです。(クラゲが動けるのが少し不思議ですが。もう少し調べる必要があるかもしれません)
そんな「脳がない生き物」のことを調べていると、とても不思議なことが書かれていました。それは「脳がない動物、そして動かない動物でも、睡眠をとっている」ということです。普通、人間の感覚としては「たくさん動いたり、たくさん働いたりして、疲れたなと思い、眠たくなる」あるいは「食事を食べた後、血液が脳にいかなくなり結果として眠たくなる」などと考えがちです。

しかし、脳がない、そして動かない動物にも、休憩や睡眠があり、休むことを必要としているというのは非常に興味深いです。それほど、生命が生きていく上で、休息するということは、必要不可欠なのだと思います。
人間として、動物として、睡眠が必要である以上、睡眠時間の少なさを自慢しあうような現代社会の生き方は、本来の動物的な生き方、人間的な生き方から、かけ離れてるのかもしれません。
改めて睡眠の量や質を大切にしなければと感じます。
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