幼児教育がとても重要だと言われますが、その理由の一つに「0歳から6歳までの間に脳の発達が一段落する」という理由が挙げられます。脳の進化・脳の成長の過程も明らかになってきていますが、6歳までの間に神経系が発達すると言われています。

この時期に様々な運動や様々な学習をすることで、人間の脳は発達・進化を遂げていきます。さらに、この時の発達やこの時期に脳がインプットした価値観や思考回路というのは、その後の人生、その子供が成人になった時からも大きく影響します。0歳から6歳までの間は、「刷り込み期」と呼ばれたりします。親を中心に様々な価値観・判断基準が形成され、刷り込まれることから「刷り込み期」と呼ばれています。
- 親から言われたちょっとした一言
- ちょっとした親子の喧嘩
- ちょっとした夫婦の喧嘩
- 親から受けた暴力
- 親の口癖
- 親の習慣
こういったことが子供たちの価値観や思考回路・判断基準に影響してしまうのです。
例えば、親が節約志向でお金をあまり使わないようでしたら、子供は知らず知らずのうちに、
- お金を稼ぐのは大変なことなんだ
- コツコツ節約をして貯金していくことが大事なんだ
- あまりお金を使ってはいけないんだ
このような考え方が身に付いてしまいます。もちろん節約することは非常に重要なことですが、必要な時にはお金を使わないといけませんし、投資という考え方もあります。
このように親の習慣・親の考え方は、親は全く意識していなくても、子供に多大な影響を与えてしまいます。
そして、もっと重要なことは、その幼児期に刷り込まれた価値観・考え方というのは、大人になってからでは、そう簡単には変えられないということです。かなりの訓練や練習が必要です。時には辛い過去を経験した場合には、精神的な苦痛が伴い、うまく過去を振り返ることができない場合すらあります。
親子の会話や親子の時間はとても大事で、私自身も大切にしてきていますが、何気ない一言が子供に大きな利益を与えてしまうかもしれないということを考えると、日々の子どもへの言葉かけも注意しなくてはいけませんし、なるべく丁寧ないい言葉がけをしていかなければいけないと再確認しました。
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