我が家は夫婦共働きです。妻と私で、交代しながら、保育園の送迎や洗濯、食器洗い、お風呂などを分担しています。二人の子供は、私と妻の両方によく懐いていて、特に子育てしている中で、困ったことや親子の仲の悪さを感じることはありません。
しかし、面白いことに、私(父親)への接し方と妻(母親)への接し方で、多くのことが異なるように感じます。最も違いを感じるのは、いわゆるアタッチメント(愛着の形成)においてです。
アタッチメントとは、幼少期における親と子の間の愛着の形成を言います。アタッチメントが、その子の成長や成人になった時の人格形成や人間性に大きく影響すると言われています。
そんな重要なアタッチメントの形成。どのようにすればアタッチメントを形成できるのでしょうか?
実は、とても簡単な方法です。
それは、子供の要求に素早く応えてあげるということです。
子供が泣いたらすぐに近寄ってあげる。子供に呼びかけられたらすぐに返事をしてあげる。子供が見てと言えば見てあげる。子供が聞いてと言えば聞いてあげる。
こんな簡単な事で、子供は親に対して愛着を感じ、信頼感を抱き、安心することができます。自分が何か要求すれば、助けを求めれば、すぐに救いの手を差し伸べてくれる存在がいる。それが自分の親である。
そのことを実感していくことで親子の愛着が形成されていきます。
さて、私もそのことは十分に理解しています。我が家の子育てでも、アタッチメントの形成の重要性をしっかり理解し実践してきているつもりです。
しかし、やはり父親と母親という違いがあるようです。つまり父性的な愛と母性的な愛、これらはやはり違うもので、母性的な愛というのは、やはり母親(女性)の方が強いのだと感じます。子供が私(父親)に対して、ねーパパ聞いて!見て!と言ってきたとします。
私も、いつでもすぐに駆けつけられるわけではないので、ちょっと待っててくれる?あと少しで行くから!と言ってしまう時があります。申し訳ないなと思う時もありますが、さすがにすぐに対応できない場面もあります。そういった時に子供は、特に泣き叫んだり、激しく感情を取り乱すことはありません。しっかりと待つことができているように思います。
一方、同じように子供達が母親に対して、ねーママ聞いて!見て!と言ってきたとき、母親が忙しくて手が離せなくて、ちょっと待っててくれる?もう少しで行くから!と言ってしまう時があります。妻も悪気はなく、普通に生活する中ですぐに駆けつけられずに仕方がない場面があります。
そういった時に、子供は、「どうして来てくれないの?」などと、すごく残念そうにリアクションし、ひどい時には泣け叫んで機嫌を損ねてしまいます。
こういった光景を見るたびに、やはり子供にとって母親というのは特別な存在で、母親からの愛情というのは格別なんだなと思います。
父親も同じ親ですが、やはり母性というのは子供たち、もっと言うと人間にとって特別な存在なんだろうなと思います。
父である男性も、もちろん母性的な愛情を注ぐことはできます。しかし、母親から注がれる母性的な愛というのは、子供にとっては、やはり必要不可欠で特別なものなんだろうなと感じました。
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