自己肯定感を伸ばす子育ての方法

自己肯定感が重要だ」ということは聞いたことがあると思います。自己肯定感とは、「自分が自分のままでいい」、「やれば自分はできる」という自分に自信を持った状態です。

自己肯定感の高い人は幸福感を感じ、自己肯定感の低い人は幸せを感じにくい、ということが研究によって明らかになっています。

であれば、当然、自分の子どもには自己肯定感の高い人間に育ってほしいと思うものです。

では、どうすれば自己肯定感の高い人になるのでしょうか?

【自己肯定感の高い子どもに育てる方法】アタッチメントの形成が基本

ここでも大事なのが、幼少期の親との関係性です。以前、アタッチメントに関する記事を書きましたが、幼少期における親とのアタッチメント(愛着形成)が、子供の自己肯定感に大きく影響します。

具体的にどのようなことをすれば子供の自己肯定感は高くなるのでしょうか?

子供の話を聞く

まず最初に、子供の話をしっかり聞く。これが大事です。

話を聞くというものに中には、子供の訴えや子供の要求にしっかり応えてあげる、ということも含まれます。子供たちは、親に色々なものを見て欲しいので、

「ねえねえ、ママ、これ見て!」

「ねえねえ、パパ!パズルができた!」

「今日ね、保育園でかけっこしたんだよ!」

など、いろんなことを話して伝えようとしてくれます。

こういった子供の話をしっかりと全力で受け止めて聞いてあげる、ということが何よりも大切です。子供話を聞いてあげないと、子供は自分の話なんてどうでもいいんだ、自分の価値はないんだ、と考えてしまいます。こうした小さな積み重ねが自己肯定感の低い人間になってしまいます。

人格や価値観を否定しない

自己肯定感を下げてしまう直接的な原因として、子供の人格を否定してしまう、ということが挙げられます。これをやってしまうと、子供の自己肯定感は、どんどん低下してしまいます。

例えば、「だから、お前はダメなんだ」という言葉。

親がこんなことを言ってしまえば、子供は自分の存在に価値を見出せなくなり、自己肯定感は一気に低くなってしまいます。

あるいは、子供が大切にしていることを否定するのも、よくありません。

例えば、積み木が大好きな子供がいた場合、「積み木なんて何が楽しいの?!」「積み木なんてやるよりも、お勉強しなさい」などと言うと、子供は自分の「好き」という感情を否定されて、自分の考えや価値観、感情を表に出さず、「どうせ自分なんて……」という感覚が芽生えて、自己肯定感が低い人間になってしまいます。しっかりと子供の存在を認めてあげて、「親と子供は親子だけれど、違う他者である」ということを忘れないことが大事です。

行動や姿勢を褒める

親は、小さな事でもいいので、子供の行動や姿勢、態度に注目して、それらを褒めてあげることが大事です。勉強ができたことを褒めるのではなく、宿題をやったこと、鉄棒で逆上がりができたことを褒めるのではなく、鉄棒の練習をしたこと、これらを褒めることが大事です。

逆説的ですが、自己肯定感を高めるためには挑戦して行動をすることが不可欠です。そのためには、行動することに対して褒められて、子供達がポジティブな気持ちになることが大事です。

従って、結果や能力に対して褒めるのではなく、行動に着目して、行動を褒めてあげることが何よりも大事です。

そうすることによって、子供たちは行動するということにポジティブな気持ちが生まれます。そうすることでチャレンジすること、行動することに、抵抗が低くなり、結果として、さらに自己肯定感が高まっていきます。この好循環、サイクルを親が作り出してあげることが大事です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、自己肯定感についてを紹介しました。日本人の自己肯定感は、特に低いとされています。これだけ経済的に豊かで、安全で安心な国で暮らしているにも関わらず、自己肯定感が低い人が多いのは、すこし驚きです。

型にはまった親の常識や価値観を、一方的に子供に押し付けて、子どもの自己肯定感を低くしてしまうような子育ては避けたいものです。

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